残された遺族の心情について
私は父も母も、すでに看取りました。
ですから、残された遺族の心情について、私なりに語らせていただきます。
大切な方を亡くした遺族は、ベッドの傍で泣き崩れるもの。
そう考えている方は多いと思います。
テレビドラマで、そのようなシーンをたくさん観ているからでしょう。
しかし現実は、全く違います。
ベッドの傍で手を握りはするけれど、遺族になるかもしれない方々の頭の中は意外と冷静です。
それどころか、正直、お金の算段をしています。
それは相続のことではなく、葬儀費用だったり、亡くなる方の銀行口座のことだったり、家を借りているなら家賃、公共料金の支払いなのです。
実は、死亡すると、銀行口座というのは簡単に凍結してしまいます。
銀行口座が凍結すると、家賃や公共料金は引き落とされなくなります。
それらを誰が支払うのか、銀行口座凍結後はどうするか、残された部屋の家財はどうするかなどで頭がいっぱいなのです。
それどころか、介護で疲れ果てている方は、正直、ホッとしているところがあります。
亡くなるとき、家族に暖かく見守られたいと思っている方は多いでしょう。
そして家族も、亡くなる方に対して優しくしたいと思っています。
しかし、それができないのが現状なのです。
そこを終活する方は、理解してあげてください。
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